会堂にいても、団体のうちにいても、何人も他人に向かって偽りを言ってはならぬ。また他人をして偽りを言わせてもならぬ。また他人が偽りを語るのを容認してはならぬ。すべて虚偽を語ることを避けよ。
中村元訳『スッタニパータ』397 より
仏教の戒律のなかで(不妄語戒)嘘をいってはならない、という戒めがあります。この句では単に自分が嘘を言わないということだけでなく、他人が明らかに「嘘を言っている」ということが わかっていれば「あなたの言っていることは、嘘です」といってその言葉を注意し撤回させなければならないということです。他人にこのようにいうことは、相手を傷つけることにもなります。
しかし、誰でもが嘘を言えないような社会を作っていかなければならないということでありましょう。
